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zoom RSS 40年代ピアニスト/第21回「C.コラール、ルヴィエ、P.ゼルキン」

<<   作成日時 : 2012/03/10 11:18   >>

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ャ●『カトリーヌ・コラール』1947〜1993
※参考盤:「シューマン/ピアノソナタ第1・2番・蝶々」「シューマン/女の愛と生涯」

たしかベロフの前年にメシアン・コンクールで優勝していたと記憶している。元々技のキレが売り物だったのだろうが、ベロフとは違う道を歩んで、ナタリー・シュトゥッマンの伴奏ピアニストを務めてようやく評価が高まったと思ったら、シューマンの歌曲全集の半ばで亡くなってしまった。あとを継いだゼーデルマンにはないひらめきのようなものが感じられる。
ピアノソナタなどでも、シューマンの気紛れを丹念に紡いで、論理性を感じさせるところまで整理した演奏のように感じる。気になる存在なので、名前を見つけたら買おうと思っている。

●『ジャック・ルヴィエ』1947〜
※参考盤:「ドビュッシー/ヴァイオリンソナタ」「ラヴェル/ピアノトリオ」

これまた伴奏ピアニスト。ジャン=ジャック・カントロフの伴奏。ほかにもドビュッシーの4手曲でパラスキヴェスコの第2ピアニストを務めている。
ソロもじつはあるのだが、どういうわけか伴奏のもばかり買ってしまっている。
伴奏ピアニストとしてはそつなくまとめるという以上の印象はない。


●『ピーター・ゼルキン』1947〜
※参考盤:「バッハ/インヴェンション」「モーツァルト/ピアノ協奏曲第14〜19番」「メシアン/世の終わりの四重奏曲」「ショパン/小品集」

偉大な父親のひ弱な外見の息子ピーター、ということでピーター・フォンダとイメージがダブってしまう。70年代に小沢・サンフランシスコsoと帯同してきたとき、協奏曲の第1楽章終了時に拍手が来て、丁寧に立って答礼をしている姿に育ちの良さを感じたことを覚えている。
録音活動は不熱心でソロではバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンくらいしか記憶がない。ほかにアンサンブルタッシでメシアンを入れたりはしているけれど。
モーツァルトの協奏曲ではアレクサンダー・シュナイダーのサポートを得ている。ブダペストsqのリーダーで、父親とは旧知の間柄。シュナイダーが弦楽四重奏のときとは違って勢いのある新鮮な音楽を奏でている。生き生きしたバックがあるせいで、ピーターの逡巡や神経の高ぶりなどが、音楽に華を添える綾となりえている。過剰になりすぎると音楽が行き惑う結果になりがちのところを、知り合いの小父さんに助けてもらった塩梅。所を得るとひ弱な感性も強い個性として輝きを増すのだね。
メシアンではアンサンブルに徹して安定感がある。バッハではグールドのアプローチと異なって当然なのだが、軽い曲を楽しむつもりで聴いていると、どこか心の底のほうにどす黒いわだかまりが溜ってくるような気がする。とくに4つのデュエットは謎を孕んだ曲想にもマッチして、バッハに黒い企みがあったかのように聞こえてくる。なかなか得難い人材ではある。
めったに活動の情報を耳にしないところまでピーター・フォンダそっくりだけど。
タワーレコードの企画でショパンの小品2枚組が復活したけれど、繊細さに踏み惑っている感が強い。特別に美しい世界に連れて行ってくれる訳ではない。

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