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zoom RSS 40年代ピアニスト/第20回「ドミトリー・アレクセイエフ」

<<   作成日時 : 2012/03/03 23:33   >>

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●『ドミトリー・アレクセイエフ』1947〜
※参考盤:「黒人霊歌」「メットネル/ピアノ協奏曲」「ラフマニノフ/前奏曲・幻想的小曲集・楽興の時」

ソビエトが続々送りだしていた大型ピアニストの一人。重量挙げの選手と間違えそうな名前。もうひとつ活動の全貌が見えてこないのでどのようなピアニストなのか理解できないままでいる。
ただ、この「黒人霊歌集」のCDはバーバラ・ヘンドリックスの伴奏をしたもの。ヘンドリックスの伴奏はつねに凝っていてフォーレにミシェル・ダルベルト、ガーシュウィンにラベック姉妹、ラヴェルのオーケストラ伴奏にガーディナー、シューベルトにルプーと一風変わった人選。それぞれ持ち味を発揮している。
そこでアレクセイエフなのだが、本領がどこにあるのか残念ながら知らないまま。いずれ巨人的な演奏をするのだろうと思うのだが、この黒人霊歌では結構粋な感じがある。ラグタイムやブルースに通じているのか、グルーヴ感はあるし、ホンキートンクのような音色を取り入れることも出来ている。高音はわざと割っているし。低音はブルンブルン緩く弾んでいる。それでいて全体の格調を保っているあたりは大物の気配がある。
メットネルはくすんだ、迷いのあるラフマニノフといった曲。スケール感はあるのだが、元々曲からしてストレートに盛り上がらないので、どこまでが作曲家の責任か、どこからがピアニストのせいなのか判然としにくいところがある。ともかく伎倆はあるし、繊細な表現力も、スケール感もある。それでも本質は不明のまま。
ここまで書いたとろで、ヴァージンレコードの廉価盤が手に入った。迷いのない本物のラフマニノフ。バリバリと弾きこなす力量に加えて、幻想性、瞑想性、逡巡などの繊細な表現も巧み。かなり上手いピアニストのように思う。もう少し聴いてみたい。

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