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zoom RSS 40年代ピアニスト/第18回「マーレー・ペライア」

<<   作成日時 : 2012/02/12 00:05   >>

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●『マーレー・ペライア』1947〜
※参考盤:「バッハ/ゴルドベルク変奏曲」「バッハ/イギリス組曲」「ヘンデル・スカルラッティ/組曲・ソナタ」「ベートーヴェン/ピアノソナタ第1・2・3番」「シューベルト/ピアノソナタ第19・20・21番」「シューマン/ピアノソナタ第1番・クライスレリアーナ」「ショパン/練習曲」

 かつては繊細な良さはあるけれど、どこか弱々しい演奏をしていた印象しかないのだけど、手を故障して後、復帰してきてからのふっくらと包容力のある豊かな音楽性に目を見張ったものだ。とくにバロックもので大きな成果を上げている。
 とくにバッハは出色。グールド以来、ビート感を持たずに音楽を息づかせることが難しくなっているなかで、正確な音価で舞曲としての楽しいリズム感を再現してみせた技、その温かさと落着きはバッハの音楽性により近しいのではないかと思わせる。ヘンデルやスカルラッティでも同じアプローチで音楽のエキスが滴り落ちるようだ。
 ベトーヴェンとシューマンはそれよりほんの少し前の録音。初期の演奏よりはどっしり構えてスケールアップしているけれど、バッハ以降の録音のように音楽の立ち上がりを待つ余裕に達していないようで、どうしても自分から攻めているところがあり、聴いていて少し苦しい。
 その点、シューベルトやショパンはより音楽に膨らみがある。とくにショパンはポリーニ以来、唯一新しいアプローチの、聴いて幸せになれる演奏ではないかと思う。

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