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zoom RSS 40年代ピアニスト/第16回「ルドルフ・ブッフビンダー」

<<   作成日時 : 2012/01/28 23:18   >>

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●『ルドルフ・ブッフビンダー』1946〜
※参考盤:「ベートーヴェン/皇帝」「ベートーヴェン/バガテル」

70年代にジュリーニがウィーンsoを連れてきたときのソリスト。「皇帝」を弾いて失笑を買った。デビューしたての若手で、実演でうまく乗れないとか、一つのつまずきですべてを失うということはありがちなことだろう。老練ジュリーニのサポートを得ながら最後まで立ち直れなかった。そのとき感じたのは演奏のまずさ以前に、一音一音の響きが痩せていること。力のない女性のようにコツコツと耳障りな響きがすることだった。
それでこのピアニストは大成することはあるまいと切り捨ててしまっていた。
それが近年になってベートーヴェンの大家として名を轟かせ始めているので驚いた。
その真価はまだ耳にしていない。「バガテル」は大家と目される以前の録音のようだ。バガテルということで、ことさら可愛い部分を前面に押し出そうとしてアプローチが浅くなっている。音色に関しては、コツコツではなくなっているけれど、豊かに響くというタイプではない。音の魅力で勝負できないとすれば、ベートーヴェンをアゴーギグとテンポの出し入れ、強弱法だけで聴かせなければならない。抽象的、観念的な世界に踏み込んだ演奏、解釈論で補強された演奏ということなのだろうか。どれたけの魅力をもっているものなのか、かつての失笑を取り消す必要があるのかどうか、一度聴いてみたい。

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