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zoom RSS 40年代ピアニスト/第13回「リグット、ラビノヴィッチ、レオンスカヤ」

<<   作成日時 : 2012/01/07 12:03   >>

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●『ブルーノ・リグット』1945〜
※参考盤:「フォーレ/ドビュッシー/ラヴェルVnSon P.ワレーズ」「ベートーヴェンVcSon A.ノラス」

フランソワ唯一の弟子というのがキャッチフレーズたったのだが、それがマイナスに働いたのではないだろうか。師匠は瞬間瞬間の閃きを大切にしたテンペラメントで勝負するタイプ。それに比して弟子はグッと地味で、音楽の手触り、温もりのようなものを大切にしている。
ワレーズの伴奏ではヴァイオリンといっしょになって興奮し、先を急いでしまう若さを見せている。それでも、自分が、と前に出てこないおっとりとしたサポートという点で、個性を見せている。
ノラスの伴奏ではずいぶんと成熟し、落ち着いた演奏。音色の安定、音楽の構成力で、ベートーヴェンをしっかり聴かせてくれる。ノラスの息長く持続的に歌うという魅力を、ぴったり寄り添って支えている。
たまたま伴奏の盤ばかり聴いてしまったが、ソリストとしても、多くを求めなければ、静かな午後を豊かにしてくれるような演奏をすることは間違いないだろう。


●『アレクサド・ラビノヴィッチ』1945〜
※参考盤:「シューマン/クライレリアーナ・ウィーンの謝肉祭の道化・etc,」

アルゲリッチとのデュオで名をあげた一人。たしかに彼女がパートナーに選ぶ相手は一流の演奏家ばかり。ラビノヴィッチも音楽の捉え方には独得のクセがあって、ちょっと天才かなと思わせる部分があることも事実。
しかし、デュオの錯綜する音の中では目立ちにくいアラがここに示したようなソロになると気になって音楽を聴き通すことが難しくなる。打鍵が甘く、一音一音がだらしなく汚く響く。こうなると、いくら面白いフレージングを行っていても、狙ったほどの効果も上がらないし、むしろ恣意性だけが目立つ結果になる。
意あって言葉足らず、とはこういうことを言うのだろう。

●『エレノア・レオンスカヤ』1945〜
※参考曲:「シューベルト/即興曲」

技術的な力量、興奮に流されないだけの精神力など、大物ピアニストの要素は感じさせるのだけど、残念ながら、音色、アゴーギグなど、すべて趣味じゃなく、聴き通せない。

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