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zoom RSS 40年代ピアニスト/第7回「ディノ・チアーニ」

<<   作成日時 : 2011/11/12 11:35   >>

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●『ディノ・チアーニ』1941〜1974
※参考盤:シューマン「ノヴェレッテン」/ショパン「練習曲」

 将来を嘱望されながら自動車自己で夭逝してしまった。
 その音楽性を惜しむと共に称えて、彼の名を冠したコンクールが開かれるようになっている。
 20代前半で録音したショパンの練習曲では、しきりに自分の感じているショパンを見せよう見せようとする訴え掛けの強い、子供っぽいアプローチが目立っている。ここで終っていたらチアーニは凡百の感性の鋭い、指のよく回るピアニストの一人に過ぎなかっただろう。
 しかし、彼は「ノヴェレッテン」を残した。聴く機会の少ない曲だが、一聴して名曲と思わせられる表現力の高い演奏。演奏から音楽が勝手に立ち上がってくるような自然な流れ。ピアニストが無理矢理音楽を捏ね繰り回しているしんどさがない。チアーニ以来30年余、未だに対抗盤が現れていない。
 それにしてもわずか数年で見違えるほどの成長を遂げ、大家のような演奏をしている。その伸びシロの大きさに驚くとともに、そこから先、精神的な充実を迎える30代以降を生きたらどれほどの傑物になったのだろうとの想像に誘われてしまう。だからこそ、コンクールが誕生したのだろう。
 ほかにドビュッシーの前奏曲を聴いたことがあるが「ノヴェレッテン」を超えるものではなかった。ベートーヴェンのソナタ全集、ウェーバーのソナタなどもあるようだが、未聴。

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