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zoom RSS 40年代ピアニスト第6回「ロベルト・シドン」

<<   作成日時 : 2011/11/05 11:06   >>

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●『ロベルト・シドン』1941〜
※参考盤:スクリャービン「ピアノソナタ全集」/ヴィラ=ロボス「赤ちゃんの一族」/ガーシュウィン マクダウェル「ピアノ協奏曲」/アイブス「コンコードソナタetc.」/ショパン「スケルッツォ・即興曲」

 ブラジル出身、70年代に大活躍して、その後消えてしまったピアニスト。若い人の中にはその存在を知らない人も多いだろう。上記以外にもリストのハンガリー狂詩曲の全集を録音していたり、ちょっと外したレパートリーでその存在価値を高めていた。
 その当時は周辺的レパートリーを質の高い演奏をしてくれるので気に入っていた。ところが最近になって復刻されたショパンのスケルッツォ、即興曲の全集アルバムを聴いて、今頃になって評価を数段上げなければならなことに気が付いた。
 美音ではないが、強靱な打鍵でフォルティッシモを叩いても汚らしくならない格別の技術に裏付けられた演奏であること。独自のアゴーギグで細かくテンポを動かして、オリジナルの音楽を作り出していること。馴染みのある音楽を聴いてみてようやく理解できた。
 それと、ショパンやスクリャービンのような感情の破綻、感極まるクライマックスを演奏しても、無感動というのではなく、動じることのない強靱な精神性を示して、前へ前へと突き進む意思を貫いてみせる。これほどに男性的なショパンやスクリャービンを弾くピアニストはまたといない。
 このような剛毅な一面とは裏腹にヴィラ=ロボスなどではキラキラとした美音で可愛い世界を開陳して見せることもある。なかなか懐の深い演奏家のようなのだ。最近の動向が不明なのが惜しまれる。

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