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zoom RSS コヴァセヴィッチ楽派宣言52 プロコフィエフ/フルートソナタ他

<<   作成日時 : 2010/10/16 12:37   >>

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No.49『プロコフィエフ/フルートソナタ』
    ドビュッシー/シランクス
    ドビュッシー/ビリティスの歌
    ドビュッシー/レントより遅く
    ラヴェル/マダガスカル島の土人の歌
    プロコフィエフ/フルートソナタ
    E.パユ(Fl) K.カルニュス(Ms) T.モルク(Vc)
    EMI 5569822 99年5月、8月録音

 E.パユとのダブルメインフィーチャー。お互いに1曲ずつ短いソロ作品を演じて、お互いの格付けを明確にしている。

【シランクス】
 パユのソロ。神秘性よりも官能性とドラマティックな構成に力点を置いた演奏。

【ビリティスの歌】
 フルートの東洋趣味をピアノが西洋に引き止めている。コヴァセヴィッチのピアノは柔らかさと芯の強さで音楽の背景を築いている。コヴァセヴィッチが作り出す書き割りのなかで、フルートがなにか芝居を演じていような演奏。
 なかでは6曲あるうちの第2曲、蠢く低音、塊となった和音の変化がクラスターを先取りしたものであることを示すような演奏が面白い。

【レントより遅く】
 コヴァセヴィッチのソロ。ワルツらしさよりも力感を大切にした演奏。あおる感じとたゆたう感じを行きつ戻りつする。

【マダガスカル島の土人の歌】
 メゾソプラノ、カルニュスをフルートトリオがが伴奏する形。ラヴェル特有の理知と機知が一体となった不思議な歌曲。
 コヴァセヴィッチのピアノは第1曲では不思議なリズムで音楽の不可思議さを作りながら進行を支えている。第2曲は激しい曲相にたいして打楽器として振る舞っている。最後の第3曲はドローン的に、しぶく存在を示している。“左手の協奏曲”を思わせるような感じもある。

【フルートソナタ】
 元々ヴァイオリンソナタ。フルートとなって表現の弱いところを補うように、かなり力強い伴奏となっている。
 第1楽章、清潔な甘さ。甘いメロディーはフルートに任せて、現代性の部分を引き受けている。
 第2楽章、複雑な律動性。
 第3楽章、静かに合わせている。水音のようなキラキラ、サラサラした音が美しい。
 終楽章、力強いリズムで音楽を昂揚させている。フルートの色香に惑わされずに、音楽をしっかり地につなぎとめる役割を果たしてるようだ。

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